[3]   渡航準備

台湾情報-22

はじめに

突然の海外赴任。慣れない土地では不安がいっぱい。ましてや海外となると心配事はますます増えます。言葉の問題や宗教・慣習の違い。国内の転勤とは違い、日常の買い物すら慣れるまでに時間がかかることでしょう。しかし見方を変えれば、異文化に接するまたとないチャンス。積極的に情報を集め、ステキな仲間に回り逢えれば、これまでに体験したことのない有意義な時間を過せることでしょう。家族にとってもよい想い出がたくさんできるはずです。 


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パスポートの取得
外務省のパスポートに関するページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_2.html
パスポートの申請は下記の書類を整え、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口で申請する。申請後、通常1週間程度(土・日・休日を除いて)で交付を知らせるハガキが来るので、申請の時に渡された受理票(受領証)とハガキと手数料(必要額の収入証紙及び収入印紙を受領証に貼る:大抵パスポート申請窓口で売っている)を持って本人が旅券事務所に行って受取ります。

子どもと同様に(0歳児でも)パスポートが必要で、パスポートを受け取る際には、必ず子ども本人も連れて行かなければなりません。

申請に必要な書類

(

有効な旅券を返納して申請する場合には、一部の書類は省略できる)
1.
一般旅券発給申請書  2通
2. 戸籍抄本か謄本  1(申請日前6ヶ月以内に作成されたもの)
3.
住民票  1(申請日前6ヶ月以内に撮影されたもの)
4.
写真  1(4.5cm×3.5cm6ケ月以内に撮影)
5.
申請者の身許確認書(運転免許証、健康保険証など)
6.
官製ハガキ  1
7. 印鑑
8. 前回発給を受けた旅券身元確認のために、健康保険証・母子健康手帳・市区町村で発行される医療証などが必要です。それらがない15歳未満の子どもの場合は法廷代理人の運転免許証、または有効なパスポートでも構いません。)パスポートの有効期限に注意しましょう国によっては、パスポートに一定以上(3ヶ月から6ヶ月程度の例が多い)の有効期限が残っていることを要求している場合があります。パスポートの有効期限まで1年未満になった段階から、新しいパスポートの薄給を申請することができます。 
役所への届け出 国外転居届け 住民票を市役所・区役所などから、抜いておきます。その際、印鑑登録も抹消の手続きを取ります。転出先の住所が決まっていなくても、国名や省名、市名などがわかれば転居の2週間前から届け出可能です。
国民年金の手続き

海外在住中は中断することも、任意で継続することもできます。任意継続の手続きは、役所の国民年金課か日本国民年金協会で行えます。保険料の納付は、協会指定の銀行に非居住者円普通預金口座を設け、自動引き落としにすると便利です。
 所得税海外居住者は、日本では「非居住者」扱いとなり日本の所得税はかかりませんが、給与以外に所得がある場合は、別途申告して納税する必要があります。たとえば海外転勤の場合でも、日本国内で不動産の貸付け等による所得がある場合には、物件所在地を管轄する税務署に確定申告をする必要があります。 (詳細は「国税庁タックスアンサー」の所得税項目参照)渡航以前に収入があった場合は、出発前に申告しますが、申告が間に合わない場合や渡航後の収入は、納税代理人を指名して税金の納付を代行してもらうことになります。。
住民税

住民税は、前年の所得に応じて日本の居住地で徴収されますます。前年の途中で海外転居した場合でも、その年の住民税が徴収されます。税額は毎年6月に決定するので6月以降に渡航する場合はその前に一括納入し、6月以前に渡航する場合は、納税代理人を指名して税金の納付を代行してもらうことになります。会社派遣の場合は、住民税は会社を通して天引きで徴収されているはずですので、会社と各自治体がやり取りを行うのが原則です。
固定資産税

日本に固定資産(土地・家屋)がある場合、海外居住者でも支払いの義務があります。銀行引き落としの手続きをしておくと、毎年自動的に引き落としてもらえます。納税代理人を指名して税金の納付を代行してもらうこともできます。
 その他の諸手続き国際免許証の取得国際免許証は1年のみ有効という国から、現地の免許証への書き換え可能という国まで、いろいろですが、日本の運転免許試験場で簡単に申請できますので、とりあえず取っておくといいでしょう。申請方法は、以下の必要書類をそろえ、地元の運転免許試験場で行います。<必要書類>
現在取得している免許証 (有効期限が1年以上残っているもの)
外国に渡航することを証明する書面(パスポートなど)
写真(縦5cm X 横4cm、申請前6ヶ月以内に撮影したもの)
国際運転免許交付申請書
印鑑
手数料

国別国際免許事情

中国

国際免許証は使用不可、ただし地方によっては、国際免許証を持っていると現地使用可能な免許証を発行してくれる場合もあります。

シンガポール
タクシー・バスが安く便利

タイ
特にバンコクは交通事情が悪いので日本人で運転する人は少ない。

韓国
都市部では交通機関が発達しているので、車の必要性をあまり感じないでしょうが、地方では交通事情が悪いので、車が必要になってくるでしょう。

3カ月以上滞在する場合、日本の免許証から韓国の5年間有効の免許証に書き換えることができます。

インドネシア
交通事情はかなり悪いので、運転は控えた方がいいでしょう。

マレーシア

車社会ですので、国際免許証は取っておいたほうが便利でしょう。マレーシアの運転免許証への書き換えもできます。

ドイツ
日本の運転免許証と、日本の在外公館などで翻訳証明書を発行してもらえば1年間は運転可能です。

イギリス
ロンドン市内以外に住む場合は車は必須です。国際運転免許証は1年間有効で、それ以上の滞在の場合は、渡英後、日本国運転免許証から英国運転免許証へ書き換えする必要があります。

海外渡航保険

企業派遣の場合は、会社側が用意してくれている保険プランがある場合が多いので、それに加入すれば問題ないでしょう。個人で海外渡航の際には、現地での不慮の病気、事故に遭ってしまった場合、医療費が非常に高額になる場合が多いので、長短期に関わらず、必ず海外旅行傷害保険に加入しておきましょう。ただし、海外旅行傷害保険には、歯科治療、妊娠出産、持病の治療などは含まれていません。歯の治療は日本にいる間に済ませておいた方がいいでしょう。イギリス、アメリカ、ドイツ、韓国などでの長期滞在の場合は、現地の保険に入り直すといいでしょう。 日本の銀行口座大手銀行では、海外に長期滞在する人のために税金納付、保険料、ローンなどの支払い、給料受け取りなど、留守中の国内でのお金の管理をするサービス(おるすばんサービスなど)があるのでチェックしましょう。最近では、インターネットで口座をチェックできるサービスもありますが、手続きに時間がかかることもあるので、早めに準備しておきましょう。クレジットカードは、VISAMASTERJCBなど日本で使っているカードを持参しましょう。現地到着直後の買い物等に重宝するでしょう。
電気、ガス、水道
止めたい日の1週間〜3日前に営業所に連絡すれば、出発当日に清算してくれます。停止手続きを行わない場合、毎月の基本料金を支払うことになります。電話

1

カ月前か116番で、取り外し・一時取り外し工事の受けつけをしてくれます。口座振替を利用している場合は、銀行で振り替えの停止手続きをします。電話番号を変えたくない場合は、毎月の基本料金を払って局に保管してもらいます。権利だけの保留は無料で5年間有効です。

NHK
最寄りのNHK営業センターに連絡すれば、利用期間中の清算をしてくれます。半年・年払いの受信料は清算して返金してくれます。
郵便物の転送
郵便局に転居届を出します。郵便物の海外転送はできないので、親族などを転送先とすることができます。転送期間は1年で、期限前に届ければ、さらに1年までの延長が可能です。

リロケーション・サービス
持ち家を不在の間、賃貸した場合は、リロケーション専門業者に頼むと手間が省けます。


海外引越し手順
大きい物や急ぎでない物は船便(配達まで約1ヶ月)で、到着後すぐ必要な物は航空別送手荷物(Unaccompanied Luggege、通称アナカン)で送ります。駐在員として赴任する場合は、会社が引越業者を指定し負担してくれるところが多いです。個人で頼む場合はアメリカに支店を持つ業者に頼むと便利。見積もりは大抵無料なので早目にチェックしておきましょう。
引越し業者の選択→見積もりをしてもらう
持って行く荷物と置いていく荷物の大別(置いていくものはトランクルームなどに保管するのもよい)
持っていく荷物をさらに、現地到着後すぐに使うもの(航空便/通称アナカン)と、そうでないもの(船便/配達まで約1ヶ月)手荷物で携帯するものと仕分け
梱包材料が引越し業者から届く→梱包してくれる
荷物内容明細書の作成
荷物の発送
税関手続に必要な書類を作成
携帯荷物の準備 
  • 現地で受け取り
引越し業者では、荷造りや通関など面倒なことを全て引き受けてくれるので便利です。見積もりは無料ですので、複数の業者に当たってみましょう。駐在員として赴任する場合は、会社が引越業者を指定し負担してくれるところが多い。個人で頼む場合は現地に支店を持つ業者に頼むと便利。
ヤマト運輸 

http://www.kuronekoyamato.co.jp/

西濃運輸
http://www.seino.co.jp/seino/hikkoshi/a0401.htm

アート引越しセンター
http://www.the0123.com/moving/kaigai/


郵船フレッシュチェーン
http://www.yusen-fc.co.jp/kaigai_hikkosi.html日本通運
http://www.nittsu.co.jp/heart/【国別注意点】インドネシア・・・インドネシアをはじめ東南アジア、中東ではイスラム教の国がたくさんあります。ここでは年に1回ラマダン(断食月)がありおよそ1ヶ月続きます。その後にはレバランといわれるイスラムのお正月があります。この1ヶ月〜1ヶ月半の間人々はいつも以上に熱心に祈り宗教に帰依します。そのため会社の仕事はかなりペースダウンします。また場合によってはストップしてしまいます。日本国内からの引越し荷物の輸送などは、この時期にかからないような配慮が必要です。 

 

海外に携行したい書類

母子健康手帳

日本での子どもを出産した場合に、母子健康手帳が交付される制度は、日本独自のものです。子どもの成長・発育などの記録となるほか、次の妊娠、出産や育児に関しての大切な資料になりますので、子どもを連れて海外に長期渡航するときは、必ず自賛しましょう。

(母子衛生研究会から8ヶ国語の手帳が発行されていますのでご利用ください。)

予防接種証明書

過去に済ませている予防接種を証明するものです。現地の幼稚園や学校に入学する際に、特定の予防接種(おもにBCG,ポリオ、三種混合、麻疹)の終了を必須として求められる場合があります。就学する子どもがいる場合は、必ず容易することをお勧めします。

また米国などではBCGは実施されていませんが、就学時にツベルクリン反応を実施している州があり、BCGを受けている日本人はツベルクリン反応が陽性となるため、結核の感染と誤解されることがあります。このようなトラブルを最小限にするためにも、BCGを摂取したことを明記してある証明書が必要です。

予防接種証明書は、言ってのの様式はありませんし、接種した医師が書かなくてはいけないというものではありません。

*母子健康手帳などの記録に従い、各ワクチンの種類、日付など。
どのような予防接種記録をもとに、予防接種証明書を作成したのか。
医療機関名と医師のサイン。
以上の3つが記載されていれば、正式な証明書として成立します。

注)母子健康手帳にも予防接種日などの記録はありますが、母子健康手帳だけでは正式な証明書としてはみなされないことがあります。

発行については、予防接種を実施している機関に相談するか、もしくは、海外滞在者向けにこのような業務を実施している機関もあるので、利用するとよいでしょう。また、発行までに3〜14日程度を要します。前もって確認してください。

家族全員が携行しておいた方がよい証明書類

健康診断書

健康診断証明書は個人の渡航前の健康状態を示します。機銃暦や家族暦などの記録も記載してもらいましょう。途上国に渡航されるのであれば、歯科検診も含めて受けておくことをお薦めします。健康診断としての一定の項目規定がない国もあるため、健康診断署名所を示すことで日本と同項目の健康診断を海外で受けることができます。また現地での医療を受ける際の情報源になるほか、子どもの就学の際に必要とされる場合もあります。就学に関する情報おw大使館や現地工に問い合わせて、必要ならば、早めに発行してもらう準備をしましょう。お母さんんの場合には、生理に関することや出産経験などが記入されていれば、赴任地到着後に発病した際に、とても役に立ちます。

英文で書かれた診断書を発行してもらいましょう

健康診断書は、現地で提出を求められたときに祖耐えて、英文で書かれたものを発行してもらいましょう。発行については、健康診断を受けた医療機関、または海外勤務者のために健康診断を実施している機関などに相談してみてください。日本語で書かれたものを別途英文に翻訳してもらうなどの方法もあります。発行については、健康保険の適用外で、自己負担です。医療機関によって料金や証明書発行までの機関は一律ではないので、前もって確認してください。

治療経過報告書、薬剤証明書

現在治療中の病気があり、今後も現地の医療機関で継続した治療が必要であれば、治療経過穂区酷暑を作成してもらい、常備することをお薦めします。治療のために、注射器や麻薬に分類される薬剤、多量の向精神薬などを海外に自賛する場合には、薬剤証明書が必要です。白い粉末状の薬を自賛する際は、この薬剤証明書がトラブルを避けるために役立ちます。

携行した衛生用品

≪救急箱にそろえるもの≫

○救急ばんそうこう○ばんそうこう○アルコール綿○脱脂綿○伸縮包帯○ガーゼ○三角巾と安全ピン○綿棒○体温計○はさみ○ピンセット○詰めきり○刺抜き○耳掻き

≪乳幼児用≫

○赤ちゃん用爪切り○綿棒○デジタル式○ベビー体温計○水枕○冷却シート○ガーゼ○ハンカチ○濡れティッシュ(携帯用)○鼻汁を吸いだすためのチューブ

≪常備薬(日本で使い慣れたもの)≫

○子ども用解熱用坐薬(アセトアミノフェンという種類に限定)○粉末アルカリ飲料○抗生物質(かかりつけの医師と相談)○トローチ・薬用ドロップ○総合感冒薬(子ども用かぜ薬)○うがい薬咳剤○目薬○鎮痛解熱薬軟膏・クリーム類*○健胃消化剤・整腸剤○下痢止め○シップ剤(温・冷)○緩下剤(便秘薬)・浣腸薬○消毒剤○吐き気止め・酔い止め○スキンケアローション

クリーム類*湿疹、おむつかぶれ、抗生物質、抗真菌剤、ステロイド剤、日焼け止め

持って行くと重宝するもの

日用品

包丁、と石、包丁立て、おろし金、お弁当用品、無煙魚焼き器、蒸し器、箸、和食器、計量スプーンやカップ土鍋、卓上コンロ、氷かき、巻きす、スリッパ、室内用もの干し日本のタオル(サイズが違う場合があうので使い慣れているものが便利)ふきん、雨傘、料理の本、お気に入りCDやテープ、コンピューター日本語ソフト、生理用パンツ、下着類、パジャマ、消しゴム、日本茶、ようかんなど日保ちのする和洋菓子、日本製ヘアケア製品(ヘアダイ、リンスetc・・・)、、ゴムひも通し、耳かき、日本製化粧品、虫さされの薬、胃腸薬、頭痛薬、乾物、だしの素、ふりかけ、スリッパ、ポケットティッシュー、裁縫箱

乾燥・インスタント食品、保存食(日本茶、カレーライス、インスタントすしのもと、中華のもと、梅干、インスタント味噌汁、乾燥わかめ、ひじき、だしの素、ふりかけ、インスタントラーメン、インスタント豆腐の素など)
 

その他持って行くと重宝するもの

ビデオテープ、本、英和和英辞書、広辞苑、電子辞書、医学辞典、日本語ビデオや日本語絵本(子どもの日本語維持のために)、ひらがなやカタカナ表、カルタ、練習ノート、童謡歌集やCD

赤ちゃんのために

口にしなれた離乳食、粉ミルク、哺乳ビン(味や形が違うと受けつけない赤ちゃんもいるので)

家具

企業派遣であれば、帰国者から譲り受けることもできるかもしれません。短期であればレンタル家具を借りることもできます。

日本で使っていたものはトランクルームに預けておけば、帰国後、家が決まったら即、元通りに使うことができます。

家電

電圧が日本の場合、100V。外国では、ほとんどそれ以上の高い電圧です。国内外で使える電気製品を使用するか、外国の電圧を100Vに変換するコンバーターを利用しましょう。

また、コンバーターも種類によって、使える電気製品の容量に制限がありますので、それぞれ使用する電気製品の消費電力をあらかじめ調べてから使いましょう。

アメリカ 120V 韓国 110V 220V
カナダ 120V 240V 中国 110V 220V
イギリス 230V 240V 台湾 110V 220V
フランス 127V 230V 香港 200V 220V
ドイツ 127V 230V シンガポール 115V 230V
オーストラリア 230V インドネシア 127V 220V 230V
    ベトナム 110V 220V

電子レンジ、アイロン、フードプロセッサー、トースターなど日本より安く手に入るものも多いので日本からの輸送料や、高い変圧器を買って通すことを考えると、短期の滞在でもアメリカで購入し帰国の際にガレージセールなどで処分した方がいいでしょう。

炊飯器も少々割り高になりますが日系スーパーや、インターネット通販で手に入ります。海外仕様のものを秋葉原などの大型電気店で購入して行ってもいいでしょう。

《現地調達向き》基本的に大電力のもの(テレビ、オーディオセット、冷蔵庫など、洗濯機や乾燥機)

OA機器

パソコンに関しては、ノート型であれば、大抵電圧は240Vまで対応しているので、変圧器はいらないはずですが、海外での故障は保証期限内であっても保証の対象にはなりません。

デスクトップ型は、持ち運ぶことを想定していないので大電力に対応した変圧器が必要でしょう。

空港などで売っている変圧器は、あくまでも旅行用で、大電力の、充電式電池を使用しているCDウォークマン、シェーバ等、特にICの内蔵されている電気機器には使用出来ません。(デジカメなどの充電池も、変圧器を通して充電しましょう。)

ゲーム  

アメリカ製本体で日本製ソフトは使えません。

食料品/衣料品

各国情報ページ参照

その他持って行くと重宝するもの

遠赤外線魚焼き器、ビデオテープ、日本語絵本(子どもの日本語維持のために)、本、英和和英辞書、広辞苑、電子辞書