V,エトセトラ

白蛇伝











































【蛇】
足もないのに水陸空(木の上)どこでも移動できる。
まぶたがなく眠らず、脱皮して若返る(ように見える)。
竜巻や川、虹などに似た形などから、古来世界各地で蛇は神、とくに「水神」とされてきました。
インドの川の豊饒神サラスバティ(弁天)、コブラの神格化ナーガ、中国の世界創造神・女渦、龍神、オーストラリアの虹と泉の神ユルング、日本の大物主、夜刀神、ミズチなどです。

日本ではさらに鼠を食う点から、穀物の守護神・宇賀御霊(うかのみたま=稲荷)+豊饒神弁天=宇賀神(うがじん)という蛇の財宝神が生まれました。水神を起源とする全国神社のほとんどは、そのどれかの御名がまつられています。
(稲荷の使いがキツネになるのは、「インドの富貴神ダキニ=ジャッカル」→「中国での狐狸=ヤマネコ」という語が入ってきてからです)

【白】
白は世界中で「汚れなき聖なる色」とされます。
特に日本では古来「ケガレ=病気や災いを招く」という考えがあり、生成りの白木や白い動物を、災いを退ける神様のモノとして尊重してきました。

白子=アルビノはどんな生物にもあるのですが、紫外線に弱かったり目立つため天敵に食べられたりして、人の目にふれるまで成長できる数が少なく、そのため「滅多にない・美しい=神聖」という感覚が生まれたようです。

【白蛇伝】
東映長編アニメ「白蛇伝」

http://www.toei-video.co.jp/data/hs/vcatalog_dvd/item/200207/dstd02...

中国・明代の説話には「白蛇伝」という有名なものがあります。
峨眉山の白蛇の精・白素貞(白娘子・白夫人)はお供の青蛇または青魚(小青・青青・青児)と西湖を見物に来て、人間の男・許仙と恋に落ちるが、金山寺の法海禅師に正体を見抜かれて…というのが共通のあらすじ。
京劇や民話では悲恋に同情が集まり、
夫婦となった2人がが青兒と始めた薬屋に客をとられた禅師が仲を引き裂く、ショックで許仙が一度は死ぬが仙薬を盗み出して生き返らせる、禅師と戦いの末に大団円、夫妻の子供が母を助ける、などのバージョンができました。

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関連サイト: http://www.nichibun.ac.jp/youkaidb/