1、音節(字)
1、台湾語は音節(おんせつ)と音節(おんせつ)の区切りがはっきりしている。
2、原則としてひとつの音節がひとつの意味になる。 例:Tai5-oan5
3、漢字表記の場合は、その1音節が漢字1字に相当。 例: 台(Tai5) 湾(oan5)
4、複音節の単語の音節の区切りにハイフンを入れて、意味を明瞭にしている。
例:台湾話(語)→Tai5-oan5-oe7
2、音節の内部構造
1、台湾語の音節の内部構造は 声母(せいぼ)+韻母(いんぼ) に
声調(せいちょう)がかぶさったもの。
定式化すると (C1)+V+(C2), (C1)+V, V, V+(C2)
C1→音節初頭の子音字母で計17種類
V →母音で音節の中核(単母音+二重母音+三重母音の三通り)で計16
種類
C2→音節末尾の子音字母で計6種類
2、声調とは、 またはトーンといい、言語において音の高低のパターンを区別する
ことをいう。 音節声調は曲選トーンで1音節内での声のつけ方の高低をいう。
声調が違うと同じ音節でも意味が違ってくる。
教会ローマ字では、便宜的に声調記号か声調番号で示す。
台湾語の場合、8つの声調があるので八声(はっせい)ともいう。
3、声母とは、 音節初頭(語頭)の子音の事。 17種類ある。
4、韻母とは、 介音(かいおん)+主母音(しゅぼいん)+韻尾(いんび) から構成さ
れる。 41種類ある。(入声を含まず) その内訳は、
陰韻(16種)+半鼻韻「陰韻を鼻にかけ発音」(10種)+陽韻(13種)+声化韻
「m,ng」(2種)
例:siong(上)---s(声母)+i(介音)+o(主母音)+ng(韻尾)
5、韻尾とは、 音節末尾(語尾)の子音の事。
(1)元音韻尾
「i」該 「u」狗
(2)輔音韻尾
「m」甘 「n」奸 「ng」港 「p」蛤 「t」結 「k」角 「h」甲
(3)複合韻尾
「ih」□ 「uh」□
6、介音とは、 韻頭ともいう。
主母音の前に付き、日本語の「拗音」→(ようおんと言い1音節でありながら
「や」「ゆ」「よ」「わ」を他のかなの右下に小さくそえて、かな2字で書き表す
音)的な作用を持つが、それよりも独立性が高くかなりはっきり発音される。
「i」伊 「u」汚
7、母音とは、 音節の中核で、単母音(たんぼいん)、二重母音、三重母音の
三通りある。
8、主母音とは、 単母音に含まれ a,i,u,e,o,o・ の6種類ある。
9、単母音とは、 主母音の6種類+鼻音子音(声化韻)のm,ngの2種類。
計8種類ある。
10、二重母音とは、 単母音の組み合わせ(二重)からなる。 なおo・は存在しな
い。 計8種類ある。
11、三重母音とは、 単母音の組み合わせ(三重)からなる。 なおo・は存在しな
い。 計2種類ある。
12、陰韻とは、 主母音+二重母音+三重母音 からなる。(16種)
13、半鼻韻とは、 (鼻音化韻母ともいう)台湾語の特徴の一つで、陰韻を鼻にか
けて発音したもの。(12種)
14、陽韻(鼻音を伴う母音)とは母音と音節末尾鼻子音m,n,ngの組み合わせからな
る。(13種)
15、声化韻(成音節子音)とは、m,ngの事で、本来子音ですが、単独で、あるいは
子音と共に音節を作る事が出来ます。(2種)
16、入声(にっしょう)とは、 -p,-t,-k,-h を伴う音節の総称です。
17、陽韻入声(入声韻)とは、 母音と音節末尾子音
-p,-t,-k の組み合わせから
なる。(13種)
18、陰韻入声とは、 -p,-t,-kの入声韻のほかに、語尾がつまる(断音) -h
陰韻入声の声門閉塞音がある。(13種)
19、鼻音化韻母にも入声がある。 鼻音化韻母入声という。(8種)
20、声化韻にも入声がある。 声化韻入声という。(2種)
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