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干支(えと)、十二支の由来・意味と年賀状イラスト
十二支は、もともと中国の殷の時代(紀元前1500年頃)に、一年を12ヶ月に分けた月の呼び方として使われはじめました。
「支」は木の枝を表し、12段階の草木の生長ぶりをその名称として使用したのです。
12個あるうちの最初は、えと・「子(ね)」ですよね。
この「子」というのは、「根(ね)」の事で、草木の種が発芽の準備をし始めるスタートの時・・・冬至を含む12月(旧暦の11月)の事を、こう呼びました。
十二支にそれぞれの動物が当てられるようになったのは、戦国時代(中国の戦国時代なので紀元前400年頃です)からで、これは文字を読めない人々のために、絵で月を表すよう考え出された物で、本来の月の名前が持つ草木の様子と、動物の特徴や雰囲気を当てはめたものなのです。
「冬至という陰と陽の別れ道=すべてが0になって新しくスタート」するという事で、「前足の指が4本で後ろ足の指が5本=五陽四陰の動物=ネズミ」という事でネズミになったそうですが、ちょっと、この選び方がわかり難いので、次のわかりやすい「丑」で、もう一度説明します。
「丑(うし)」は「紐(ひも)」からきています。
紐がからまる様子が、種から芽が出始めた草木が、うねうねと地中の中を這う様子に似ているので、その季節にあたる月=1月(旧暦12月)が、この名前で呼ばれる事になり、その性質が従順で忍耐強く、ジッと我慢して芽が春を待つ感じをイメージするところから、動物では牛が選ばれたのです。
念のためにもう一つ・・・
「寅(とら)」というのは「演」からきているのですが、この「演」という字はもともとの語源が「延」で、のばすという意味を持っています。
(余談ですが、ワザをのばすので演技と言います)
草木が地中から芽を出してのびていく季節にあたる月=2月(旧暦の1月)という事です。
そこで、動物は、のびのびと威勢のいい感じで虎になりました。
へたくそな説明ですが、ちょっとわかっていただけましたでしょうか?
では、残りの、それぞれの月の草木の様子を表す元になった文字とその意味を書きますので、えとの動物がイメージできるかどうか、試してみてください。
「卯(う)」=「茆(しげる)」3月(旧暦:2月):地上に芽を出した草木が活発に地面を這うように茂る。動物=うさぎ
「辰(たつ)」=「振(ふるう)」4月(旧暦:3月):春もたけなわで、草木の成長も最高潮!元気いっぱい活力旺盛!血気盛んなヤンチャが腕を振るいまくり〜。動物=竜
「巳(み)」=「巳(やむ)」5月(旧暦:4月):草木の生長がいっぱいいっぱいで、これ以上は成長しない・・・つまり大人になったって事、いい感じに落ち着いたってとこですね。動物=へび
「午(うま)」=「?(つきあたる)」6月(旧暦:5月):成長のピークが過ぎて衰退の道をたどりだした頃・・・ちょっと寂しい・・・。動物=馬
「未(ひつじ)」=「味(あじ)」7月(旧暦:6月):草木の生長は止まったけど、今度は実がなる季節・・・実が徐々に甘味を出していく月です。動物=ひつじ
「申(さる)」=「呻(うめく)」8月(旧暦:7月):果実が成熟して、その実がギュッ引き締まる感じを表しています。動物=猿
「酉(とり)」=「糸酋(ちぢむ)←すみません漢字がみつかりませんでした〜糸へんに酋という字です」9月(旧暦:8月):果実が成熟しきったピークの状態・・・これからはちょっと下り坂。動物=鶏
「戌(いぬ)」=「滅(ほろぶ)」10月(旧暦:8月):草木が枯れて死んでいく状態ですが、冬に備えて根に英気を集める状態でもあります。動物=犬
「亥(い)」=「?(とざす)」11月(旧暦10月):草木は果て、生命の力が種の内部にしっかりと収まっている様子。動物=いのしし
以上、「何となくわかる」ってのもあれば、「んん?」っていうのもありますが・・・
・・・で、まずは、月の呼び名としてスタートした十二支が、後になって年や時刻・方角を表すのにも使用されるようになったんです。
日本には月の呼び名は「睦月」や「如月」なんていうのがありますから、本来、中国で月の名前として考え出された十二支が、逆に、年・方角・時刻・・・という物のほうに定着したんでしょうね。
でも、十二支の4番めが「卯」で、4月が「卯月」というのは、何か関係があるんでしょうか?
また、調べなくては・・・